塗装の剥がれ防止に【染めQ ミッチャクロンマルチ】

こんばんわ めんだこです。

先週は台風接近のため、さすがに釣りは行けず。
とはいえただゴロゴロしているのもヒマです。

ちょうどいいので前からウキ作りで気になっていたことを何とかすべく作業していました。

気になっていたのは、これ。

 

そう、塗装のハガレです。

下地と塗料の相性が良くないのか、数回使っただけでウキの塗装が剥がれてしまうことがよくあるのです。

わたしのウキの扱いがいい加減、というのもあるかもしれません。
それにしてもどこかにぶつけた訳でもなし、こうして剥がれてしまうのは悲しいものです。

この問題を何とかしようと近所のホームセンターでこんなものを買ってきました。

 

染めQ ミッチャクロンマルチ

「染めQ ミッチャクロンマルチ」

これは何をするものかと言いますと、塗装しにくい素材の下塗りに使用することで、そのあとに塗る塗料との密着性を高めてくれるプライマーと呼ばれる下塗り塗料です。

1L缶入りもありましたがイチ個人の趣味で使うには大容量過ぎて一生モノになってしまう悪寒がしたのでスプレータイプを購入。
価格は少しお高めの1.300円ほどでした。

 

使用できる下地は金属からプラスチックまで多岐にわたっています。

記事冒頭で塗装が剥がれていたのはストローで作ったウキトップですが、材質はPP(ポリプロピレン)なので密着性は期待できそうです。

調べてみるとこのポリプロピレン、そのままでは塗料との相性は最悪のようですね。

まったく知りませんでした。
そりゃ、剥がれるわけだ・・・。

 

塗装の密着性を検証

結論から言ってしまいますと、こんなに密着性が高まるとは思ってもみませんでした。

検証のやり方ですが、PP(ポリプロピレン)製のストローの片側半分にミッチャクロンを下塗り(一度塗り)。

そして黒の油性塗料(SANKO MCブラック)を下塗りあり・無し両方に塗り、塗布した箇所を指で潰して剥がれるかどうかをみていきます。

今回下塗りあり・無し共に塗料のノリをよくするためのヤスリ掛けはしませんでした。

 

画像では分かりませんがミッチャクロンを塗布した箇所は少しツヤが出ていました。

 

 

 

下地塗り無しの場合

黒く塗布した箇所を指で潰したところ、一発で剥がれてしまいました・・・。
これではいくら塗り重ねたところで耐久性を持たせるのは無理そうです。

 

 

 

ミッチャクロンを塗装した場合

次に下地塗りを施した場合ですが、こちらは数回潰しても塗装が取れることはありませんでした。

 

70回潰したところで少しだけ剥がれてきました。

 

さらに回数を重ね、200回潰して下の画像の状態。
塗装が完全に剥げる前にストローのほうがダメになりそうです。

爪でひっかいても見ましたがかなり強力に密着しているようで、なかなか取れませんでした。

 

軽量樹脂粘土への使用可否

PP製のストローには抜群の密着性を見せましたが、軽量樹脂粘土ではどうでしょうか?

軽量樹脂粘土は、おそらくですが発泡スチロールの微粉末を粘土に混ぜ込んであの軽さを出していると、わたしは考えています。

そうすると有機溶剤としてトルエンを含むミッチャクロンの使用は最悪、樹脂粘土で作ったウキを溶かしてしまう可能性もありそうです。

試しに余りものの樹脂粘土素材(デビカ・ふわふわかる~ん)に吹き付けてみました。

下の画像は吹き付け前。

 

 

これは吹き付け後。
溶けたり、変形したりといった変化はないようです。

 

どうやら大丈夫そうですが、すべての粘土で試したわけではないので中には使えないものもあるかも知れません。

どちらにしても有機溶剤で溶ける可能性のある素材(発泡スチロール等)への使用は避けたほうが無難だと思います。

どうしてもという場合は有機溶剤の浸食を防ぐために水性ウレタンニスなどを何度か塗り重ねて防護膜を作ったうえでの使用をおススメします。

わたしも発泡スチロールに油性の塗料を使うときはあらかじめ防護膜を作ったうえで塗るようにしています。

 

まとめ

・PP(ポリプロピレン)など塗装が厳しいものでも、ミッチャクロンマルチは強力な密着性を発揮する。

・ミッチャクロンマルチはトルエンを有機溶剤として使っているので発泡スチロールなど溶ける可能性のある素材への使用は避ける、もしくは溶けないように下処理をしてから使用する。

ちょっと高かったので迷いましたがいい買い物になりました。
これでウキ塗装の耐久性をあげることができそうです。

皆さんの塗装の参考になれば幸いです。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

5 Comments

  1. こんにちは、しろボーイです。
    Happy ハロウィンのイラスト更新されましたね☆
    有希さんうまくなってませんか・・・??明暗の表現が難しいイラストだと思いますが、キレイに表現されてます(#^^#)
    あまり表現しすぎるとイラスト感がなくなるのでそこが難しいところです。

    ウキの話ですが、自作するとそういった問題点も出てくるのですね。でも原理を理解できれば買ってきたウキや竿の塗装がはがれても応用が利くのでやっぱりいろいろやるのが大事ですね(><)

  2. しろボーイさん、おはようございます!
    ハロウィンも近いということで描いて頂きました。
    めんだこが何か悪だくみしてそうなところが気に入ってます(笑)

    今回もタブレットのみで描かれたそうで、使い方にだいぶ慣れてきたと言っていました。
    段々上手くなってきてますね。

    わたしはウキ作りで一番手間暇かかるのは塗装だと思ってます。
    使う素材によって塗料を水性or油性にするかなど、あとはどうしても乾燥するのに時間がかかるので急いで作ってしまうと失敗することが多いです。

    色々試すことによって覚えることもあるのでひたすら実践あるのみかも知れませんね😊

  3. どういうわけかコメントが途中で切れてしまったので再送します。

    影の雰囲気が悪の顔にさせてますね(^^)b
    そうなんですね、慣れるとパソコンで描くのは使いやすいと私も思います(><)

    ウキ作りも奥が深そうです・・・
    いつかうきを作るときにはめんだこさんの動画を参考にさせていただきますm(_ _)m

    1. 顔の影が何か悪そうですよね!
      ウキも作り始めると楽しいのでぜひチャレンジしてみてください。
      自分で作ったウキで釣れた時はまた格別です。

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