釣果向上につながるか! アミノ酸効果を検証

こんばんわ めんだこです。

 

先日購入したこの本。

広島大学 大学院 准教授 海野徹也著「クロダイの生物学とチヌの釣魚学」

釣り好きな著者がクロダイの生態について、科学的データをもとに釣り人目線で分かりやすく考察した一冊です。 

この本の感想はこの記事「クロダイの生物学とチヌの釣魚学」を読んで
こちらに書いています。

本書のなかで特に興味深かった、第5章「クロダイが感じる匂いと味」
この章ではアミノ酸が魚の嗅覚・味覚に強い刺激物質として作用すると書かれていました。

前回の釣行時、本当にアミノ酸が魚の味覚、嗅覚に影響を及ぼすのかを確かめるため、ちょっとした実験をおこなってきました。

今日はその結果を公表してみたいと思います。

 

今回検証に使用するアミノ酸。

「クロダイの生物学とチヌの釣魚学」の84Pに掲載されているマダイ嗅覚のアミノ酸スペクトル

そして87Pに掲載されているクロダイ味覚のアミノ酸スペクトル。
このふたつの表から検証するアミノ酸を選びました。

 

嗅覚を刺激するアミノ酸

クロダイ嗅覚については研究例がないそうです。
ただ様々な魚種の調べた結果、どれもマダイ嗅覚と酷似しているそうでクロダイについても大きな違いはないだろうという見解でした。

反応の強い順に上位7種を挙げてみると、
グルタミンアラニンメチオニンリジンセリントレオニンアルギニン

こういう順番になっています。

 

味覚を刺激するアミノ酸

こちらについてはクロダイのアミノ酸スペクトルがありました。

反応の強い上位7種は
グリシンアルギニンアラニンシステイングルタミンアスパラギンリジン

こうなっておりました。

 

嗅覚・味覚共通して反応するアミノ酸は?

こうしてみると、嗅覚・味覚ふたつの感覚器に共通して反応するアミノ酸があることが分かります。

グルタミン・アラニン・リジン・アルギニン

この4種のアミノ酸がそうですね。

 

実際に購入してみた。

いろいろ考えた結果、実際に買ったアミノ酸はこの4つです。

アミノ酸 4種

画像右からアルギニン、グルタミン、グリシン、アラニンです。

アルギニン、グルタミン、アラニンは嗅覚・味覚両方に強く反応するアミノ酸です。

グリシンは嗅覚の反応はイマイチですが、味覚ではいちばん強い反応を示します。

今回はこの4つのアミノ酸を実験に使用することにしました。

 

アルギニン

血管の老化防止に役立つサプリメントとして売られています。
疲労回復、免疫機能の改善、性機能の改善、成長ホルモンの合成促進に効果があるといわれています。

 

 

グルタミン

免疫力向上、疲労回復、筋肉分解の阻止に効果があるといわれています。
主に筋トレをする人向けのサプリですね。

ちなみに味の素(グルタミン酸ナトリウム)と名前や分子構造は似ていますが
別物です。

 

グリシン

睡眠の質改善に効果があるといわれています。

このグリシン、身近なところではコンビニ弁当のご飯に食品添加物として使われています

ほんのりと甘みがありグルタミン酸ナトリウムなど他のアミノ酸と組み合わせて使うことでさらに旨味を引き立たせることができます。

 

 

アラニン

肝機能の改善、長時間運動を持続させる、肌の保湿効果があるといわれています。

このアラニンもグリシン同様ほのかな甘みがあります。

 

検証方法

手法としては、

アミノ酸以外の物質が検証結果に影響しないようなエサ(薄味の付けエサ)でアミノ酸入り・無しの2つを作る。

それを交互に使って釣りをする。

反応の違いを検証。

この流れでいってみようと考えました。

 

アミノ酸パウダーの作成

各アミノ酸ごとの試験では手間がかかるので今回は、アルギニン、グルタミン、グリシン、アラニン、この4種類のアミノ酸を混ぜて混合パウダーを作りました。

配合比率に悩みましたが、
嗅覚でもっとも強い反応を示すグルタミン、味覚ではグリシン、この二つを
1gずつ。

アラニン、アルギニンについては0.7gずつを混ぜて合計3.4gのパウダーを作りました。

比率でいうとおおよそ
グルタミン:グリシン:アラニン:アルギニン=3:3:2:2
となります。

アミノ酸混合パウダー
怪しい白い粉が完成しました。 *[注]中身はアミノ酸です。

ちなみに4種のアミノ酸のうち、匂いが感じられたのはアルギニン、アラニンの2つだけ。

残り2つはまったくの無臭でした。

 

付けエサを作る。

配合パウダーが完成したので次に混ぜ込む付けエサを作ります。

薄味のエサということで頭に浮かんだのが小麦粉(薄力粉)です。
これを水でこねて、アミノ酸入り・無しの2つを作ることにしました。

小麦粉ダンゴ

右がただの小麦粉ダンゴ。
左がアミノ酸パウダー入りの小麦ダンゴです。

アミノ酸パウダーは1g練りこみました。
ならべて比較しても見た目、匂いともに違いは分からなかったです。

それでは、いよいよ検証結果の公表です。

 

検証結果報告

2017年7月9日(日)、ホームでの紀州釣りで検証をおこないました。

釣行記はこちら→2017/07/09 紀州釣り釣行記

アミノ酸入り・無しの小麦ダンゴを付けエサにして、一投ごと交互に試しました。

 

小麦粉ダンゴ 針付け

こんな感じで針につけています。

各エサ25投ずつ、計50投の試験です。
公平を期するために包むダンゴの大きさも一定にしました。

 

ちょっとピンボケてますがピンポン玉サイズくらいでしょうか。

 

検証の結果は・・・

では検証結果を発表します。

  アミノ酸無し アミノ酸入り
アタリの総数
釣れた匹数 2(クロダイ・キビレ各1匹) 2(クロダイ・キビレ各1匹)

アタリについてはウキが海面下に完全に引き込まれたアタリのみをカウントしました。(チョンとつつかれた程度ではカウントしていません。)

この日は食い込みが浅いのか、なかなか針ガカリせず、結果として両者とも2匹ずつの釣果となりました。

もっと腕が良ければもう少し釣れたのかもしれません。

釣れた匹数は同じですが注目してもらいたいのはアタリの総数。
比較するとアミノ酸無しとアミノ酸入りでは4倍の差がでました!

この差はアミノ酸が集魚、食い込みの改善に対して効果が認められることの証ではないでしょうか。

 

まとめ

今回の実験で釣りにおいてのアミノ酸の有効性について実証することができました。

ただアミノ酸以外にも魚の味覚・嗅覚に対する刺激物質は存在します。

今後はそちらについて研究するとともに、今回使用しなかった他のアミノ酸についても実験できればと思っています。

読んでいただきありがとうございました。

 


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