自作ウキで釣りにいこう! 寝ウキの作り方

こんばんわ めんだこです。

 

先日、釣りに行ったときにお気に入りのウキを岸壁にぶつけ壊してしまいました。

「形あるものいつかは壊れる」ということわざがあったような、なかったような気がしますが壊れてしまっては満足いく釣りはできません。

次回の釣りにむけて、今日は寝ウキを作ってみたいと思います。

作るのはこんな形の寝ウキです。

玉つき寝ウキ

 

一般的に寝ウキというと、シンプルな棒状のものがほとんどですが、わたしは写真のタイプを好んで使っています。

 

玉つき寝ウキのメリット

・棒状のものと比べ、玉部分があることによりウキ全体の浮力が強い。
 結果ダンゴ投入時にダンゴといっしょに沈んでしまう(シモる)ことが
 少なくなる。

玉つき寝ウキなら感度を上げるためにオモリを多めにつけても玉部分の浮力のおかげでシモリにくいです。

逆にデメリットは?

 

メリットがあればデメリットも当然あるわけですが、

・ウキ全体の浮力が強く、また玉部分の水中抵抗が大きいので、ウキが
  完全に沈むまでもっていくにはそれ相応の力が必要。

要はウキが立った状態でアワセずに完全に沈むまで待っていると、棒状のものに比べ抵抗が大きいので魚がエサをはなしてしまう可能性があるということです。

なのでわたしはウキがピンコ立ちしたときにアワセるようにしています。

 

 

寝ウキ作りに必要な材料

20170526 今回の材料

・中心穴あき硬質発泡素材(6mm径)
・丸形シモリ玉(6号サイズ)
・グラスまたはカーボンソリッド(1~1.5mm径を5cm)
・浮力調整用の糸オモリ

・水性蛍光塗料(ターナー・アクリルガッシュ)
・木工用ボンド(ウキの下地塗り用)
・塗装用の筆
・瞬間接着剤

・水性の耐水透明ニス(ウキの上塗り用)
・熱収縮チューブ
・紙やすり

・足カン

赤:釣具店で購入 青:文具店で購入 緑:ホームセンターで購入

*足カンのみ自作。釣具店でも買えます。

今回はちょっと材料が多いですね。 
ただ一度そろえてしまえばあとはいくらでもウキの量産が可能なので、
今後もウキ作りをする予定の方は買っておいて損はないですよ。

 

穴あき発泡素材は釣具屋さんに売っています。

中心穴あきと書いてはありますがこれが結構いい加減でして、ものによってバラツキがあります。

明らかに穴が中心からずれているものはパスしたほうがいいです。
よく見て買うようにしてください。

 

ウキの芯材となるグラスまたはカーボンのソリッドですがお好みでどうぞ。
今回は1.5mmのグラスを使いました。

 

水性蛍光塗料はアクリル絵の具を使いました。
発色もキレイで、素材への塗料の乗りもいいのでわたしはターナーのアクリルガッシュを使っています。色はお好みで。

 ターナー アクリルガッシュ

 

上塗り用の耐水透明ニスですが、油性のものはニオイがきつく、また後片付けが面倒なので水性のものを使っています。

最近ホームセンターで見つけたこのニスは透明度も抜群で耐久性もかなり高いので愛用しています。
ちょっと値がはるのが痛い(¥2.600くらい)ですがオススメです。

ワシン 水性外部用ニス
ワシン 水性外部用ニス

 

 

実際に作ってみよう!

 

それではウキを作っていきます。

 

材料の下ごしらえ

 

まず発泡素材を切ります。長さは10cmにしました。

発泡素材 6mm径

 

発泡素材表面を紙やすりで削ります。こうすることで塗装の食いつきがよくなります。

発泡素材 ヤスリ掛け

 

発泡素材の片方だけ、浸水防止のためふさぎます。

穴にティッシュをネジって細くしたものをつっこみ、瞬間接着剤で固めてください。

発泡素材 穴をふさぐ

 

下地塗りとして木工用ボンドを水で薄めたものを塗っていきます。
下地塗りしないで直接蛍光塗料を塗ると、塗料がはじかれてしまいうまく塗れないことがあるのでやったほうがいいです。

塗料をぬり重ねるときは、かならず下地が乾燥してからぬるようにしてください。生乾き状態でのぬり重ねは失敗のもとです。

あと、いちどに厚くぬらないほうがいいです。
薄く、ぬる回数を重ねたほうがきれいに仕上がります。

 

発泡素材 木工用ボンド 下塗り

*注意
今回使うのは水性塗料だけですが、もし油性塗料をぬる場合は発泡素材(シモリ玉も含む)すべてに下地塗りをしてください。
最低でも5回くらいはぬり重ねたほうが無難です。
これをしないと油性塗料に含まれる有機溶剤で発泡素材が溶けます。
しつこいくらいに塗り重ね、有機溶剤が浸み込まないようにしてください!

 

蛍光塗料の塗装

 

下地塗りが終わったら蛍光塗料をぬっていきます。

そのままだとぬりにくいので少し水で薄めてぬってください。
あまり薄めすぎても塗料のノリが悪くなるのでほどほどに。

3回くらいぬり重ねればいいでしょう。

発泡素材 塗装

 

各部品の接着

 

芯材となるグラスソリッド(直径1.5mm)に足カンを瞬間接着剤で接着します。ソリッドの長さ5cmもあれば充分です。

足カンをつけたら続けてシモリ玉、発泡素材をくっつけていきます。

ウキ 接着後
さきほどの写真とくらべ、えらく色が変わってますが実際の色はこちらが近いです。

この足カンは自作の真鍮製です。
作り方はこちらの記事を参考にしてください。→ 意外とカンタン! ウキの足カン作りにチャレンジ

ほかにはこの仕掛けトリプルをバラして足カンにしたり、市販の部品でもいいですね。

 

ウキの上塗り。

 

ウキのコーティング作業です。
この作業で見た目と耐久性がグッとあがります。

しつこいようですが、ぬり重ねるときは乾燥時間だけは充分にとってください。

水性ニスは油性のものと比べると塗膜が薄くなりがちです。
ですので回数多めに、5回以上ぬるとツヤも出ていい感じに仕上がります。

だいぶテカってきましたね。

塗装完了! あともうちょっとで完成です。

 

ウキの浮力調整

 

足カンにラインスイベル、ガン玉をつけた状態で糸オモリを使って調整します。

寝ウキ 浮力調整中01
つけてあるガン玉はBです。
ラインスイベルは遠矢スベイルが最近のお気に入りです。

今回はちょうどガン玉B負荷の状態で立つようにしました。

寝ウキ 浮力調整中02

 

巻きつける糸オモリの量がきまったら瞬間接着剤で仮止めします。
さらにその上に熱収縮チューブをかぶせ、ライターで軽くあぶって完全に止めます。

 

ライターであぶるときは慎重に!

あぶりすぎるとウキ本体がコゲます! 

ここまできたら完成!。お疲れ様です。
あとは実釣で魚を釣るのみです!

 

あとがき

 

以前書いた記事  自作ウキで釣りにいこう! お手軽棒ウキ作り! にくらべ、
今回の寝ウキは材料も増え、作るのが大変だったかもしれません。

わたし自身いまだに作っては改良の繰り返しですが、自作ウキで狙った魚を釣りあげた時の喜びは格別です。

慣れてきたらぜひ、自分だけのオリジナルウキを作ってみてください。

読んでいただきありがとうございました。

 



2 Comments

  1. 約40年ぶりに紀州釣りを再開したものです。
    年齢を重ね視力の衰えを感じ、視認性を重視した色々な自作ウキを
    試しています。
    最近ではトップにシモリ玉を付けたソリッドウキを色々試行中です。
    (自作ウキのページも参考にさせて頂いています)

    また過去に発泡スチロール製の樽ウキで紀州釣りをしていた記憶が
    あり、この紀州釣り用に使えそうな樽ウキも自作で試行中です。
    参考ですが今自作中はこんな物です。
     ・材質:硬質発泡スチロール
     ・形状:直径4cm、長さ:3㎝~4㎝、肉厚4~5㎜の中空円柱の樽型
     ・浮きスイベルのクリップ用の環をステンレスワイヤーで形成
     ・ウキの浮力は3号~5号位
     ・日本海の真鯛・青物用反転樽ウキから撒餌詰め・反転機能を
      無くしたような感じの物です。
    中空円柱の樽型では、ダンゴを投げてウキが引っ張られる時に
    空気抵抗が小さく特大玉ウキを付けた時より良く飛ぶように感じます。
    直径が4cmあると距離30mのところでもウキの変化が見えます。
    中空円柱なので棒ウキには劣りますが程々の感度が出せます。
    (但しカッターとやすりでの削り加工の自作では見栄えはいまいち)

    1. 返信が遅れまして大変申し訳ございません。
      サイト管理人のめんだこです。

      田中さんもウキを自作なさっているとのこと。
      他の釣りと比べると、やはり紀州釣り師はウキ作りをする方が多いのでしょうか。
      当サイトのページも参考にしていただきありがとうございました。

      わたしも昔と比べると視力が衰えてきているのを実感しています。
      なので最近作るウキはシモリ玉を多用したものが多く視認性を最優先にしています。
      樽ウキを紀州釣りで、というのもなかなか面白い試みですね!
      直径が4cmもあれば遥か彼方に遠投してもはっきり見えますし。
      視認性と感度の両立という点で樽ウキは理にかなった形状と言えそうです。

      釣りに行くと皆さんそれぞれの考え方で、いろいろなタイプのウキを使っているのでいつも勉強になっています。
      たかがウキ、ですがこだわり始めると奥が深いジャンルですね。

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