こんばんは、めんだこです。
御記憶ある方もいらっしゃるかと思いますが以前、シモリ玉数個を数珠つなぎにしたウキの記事を書いたことがありました。
関連記事:自作ウキで釣りに行こう! シモリ玉をつなげた高感度ウキ
このところ釣りで使うのは棒ウキや寝ウキばかりでその存在すら忘れかけていたシモリ連結ウキ。
記事を書いたときに作ったオリジナルは、はるか昔に壊れてしまいました。
久しぶりにまた使ってみたくなり、ありあわせの材料で作って実際に釣りをしてみました。
シモリウキ Ver1.0
下の画像がそれです。
あまり考えずに作ったためオリジナルとはシモリ玉の形状や配置が異なっていますね。
棒ウキでいうとボディ部分にあたる、一番大きなオレンジのシモリ玉は5号サイズ。
それ以外は3号です。
使ってみた感想は、食い込みも良ろしく、海面が静かな状態ですと細かいアタリをオレンジのシモリ玉が波紋を出して表現してくれるので分かりやすかったです。
その反面、
・ウキがすべてリリアンで作られているためダンゴ投入時に道糸に絡まることがある。
・表層の潮が早い時はダンゴ割れの後にウキがどんどん流されて行ってしまう。
使えなくはないですがこの2点が気になったので釣行後、さらなる改良を施すことにしました。
シモリウキ Ver2.0
1週間後の11月14日、新しい物を作って釣りに行きました。
上のウキが前回、下が新バージョンです。
大きな違いはウキの足部分をリリアンから1mm径のカーボンソリッドに変更したこと。
また、足回りの変更によってボデイ部分のオレンジシモリ5号では浮力がギリギリになってしまったので6号にサイズアップしました。
この日の釣果はこんな感じでした。
25cm前後のチヌが2枚とヘダイ3枚、でっぷり太ったヒガンフグ。
釣果の半分はこのシモリウキver2.0で釣りました。
課題だった道糸への絡まりやすさは足をカーボンに替えたことでかなり軽減されました。
また海面表層の流れに対しても前回と比べて多少強くなっている印象を受けました。
よしよし、今回は思った通りの出来です。
シモリウキver3.0~4.0
足をカーボンにしたのは正解でした。
しかしまだ改良の余地はありそう。
お次は棒ウキでいうトップの部分、小粒のシモリが繋がっている箇所の改造に取り掛かりました。
リリアンの変更。
今まで使っていたリリアン(メーカー不明)はちょっと固めで柔軟性にかけるようです。
この硬さがアタリの出方や食い込みやすさ等に影響があるか分かりませんが、もう少し柔らかいほうが良い気がするので別なものを探してみました。
下の画像はフィッシング遊という釣具店で売っていたもの。
日輪というメーカのリリアンです。
なんとなくですが柔らかそうです。
近所の100均、ダイソーでも売っていたので買ってみました。(画像右側)
この3種類を5cmほどつまんで水平に持ちあげてみるとこんな感じ。
太さがそれぞれ異なるので一概には言えませんが、ダイソー製は一番柔らかく下に垂れ下がっています。
日輪のリリアンはダイソーよりも硬く、今までのものよりかは柔らかめ。
う~ん、どれにしようか・・・
迷った末に一番柔らかいダイソー製で作ってみることにしました。
シモリ玉のリリアンへの固定方法も変えてみます。
今までは下の画像のようにカーボンソリッドを小さく切ったものをシモリに通し、そこにリリアンを接着していました。
これですとシモリ玉の端からでたカーボンでリリアンの柔らかさが損なわれるのと、シモリの数だけカーボンや、間をつなぐリリアンを用意しなければならず手間でした。
今回使うダイソーリリアンは細いのでシモリの穴を通りそうです。
直接通してから接着剤で止める方式としました。
ネット情報でシモリ玉に糸を簡単に通す方法が見つかったのでそれを応用してリリアンを通します。
初めに細い糸を二つに折り返して、シモリの穴に入れます。
通した先の輪っかにリリアンを入れて、
あとは細い糸をぎゅっと引っ張ってリリアンを穴に引き込むだけです。
これを繰り返して下の画像のようなものを作りました.。(リリアンの色は青に替えました)
完成したシモリウキver4.0。(画像下)
実はこれが大失敗で、リリアンが柔らか過ぎなのとシモリ玉を増やした分、長くなったため道糸への絡みが尋常ではありません。
画像はないですがこの前に作ったVer3.0はさらに長く、シモリ5個。
2回投げただけでお蔵入りという、まったく釣りにならないシロモノでした。
ちょっとこれは修正の必要有ですね。
現状、シモリ玉とシモリ玉の間は約3cm。
これですと多くても3つくらいまでが限界のようです。
これが分かっただけでも作った甲斐があったと前向きにとらえましょう。
シモリウキVer5.0 ほぼ完成形
今までの失敗を踏まえ、また構想を練りました。
・ウキトップにあたる部分のシモリ玉は3つ。
・各間隔は3.5cmに設定。(ボディ部分との接続のみ4cm弱)
・リリアンは柔らかすぎず、硬すぎずの日輪製に。
・食いこみ抵抗の低減になるか分からないがシモリを玉から流線形に変更。
完成したのがこちらになります。
ボデイにはシモリ玉8号。
トップ部はボディに近いほうから2号、3号、4号。
配色については黄色が各末端にあるのが見やすかったのでこうなりました。
これを持って11月23日、ウキのテストを兼ねて実釣してきました。
結果、ヘダイ多数。チヌ一枚。
ほぼ一日、このウキでやり込みました。
当日は食いが渋く、ウキが完全に沈むようなアタリもあまりなかったのですがそれでも楽しむことが出来ました。
今回のウキは今までの不満点がかなり解消された感じで大成功。
こういったウキを使っている方は見たことが無いのでこれを機に、シモリ連結ウキではなく「めんだこウキ」と名前をつけることにします。
こんなおかしなウキですがなかなか性能はよいですよ。
遠投での視認性はかなり劣るのですが、近距離戦の多い用宗ならこれからも活躍してくれるのではないでしょうか。
あとがき
Ver5.0で“ほぼ“完成としたのはこの記事を書いている今もまだ開発を継続しているからです。
トップ部のシモリをさらに食いこみやすくするために全て2号、もしくは3号にしようか、いっそ数を3から2に減らしてみようか・・・等。
よくよく考えるとシモリの接続もリリアンではなく他のでもいいかもしれません。
ここまで行くとウキの性能アップというより自己満足の世界ですがそれがまた楽しい♪
自分の作ったウキで釣る一枚は格別です。
ぜひウキ作りに挑戦してみてください。
それでは、また。
今回もお読みいただき本当にありがとうございました。
めんだこ様、こんばんは。
めんだこウキの開発、楽しそうですね。
絡み防止や感度の向上に加えて、
強度や耐久性、作りやすさや材料の入手性も含めて検討したりすると、
いつまで経っても完成しないのでしょうが、
うまいバランスでまとまると、最高に気持ち良さそう。
リリアンに代わる素材で、何か面白いものが見つかると良いですね。
きもぱんさんこんばんは。
今回作ったウキは予想以上の働きを見せてくれて自分でも満足しています。
ただ使っていくうちに「ここを直したらどうだろう?」というのが必ず出てくると思うので
結局終わりはないのでしょうね。
そこがウキ作りの面白さでもあるのですが。
完成形まで持っていくのにリリアンもそうですがシモリ玉もサイズ、色違いで何種類も購入してしまいました。
夢中になると色々試したくなりついあれこれ買ってしまうのは悪い癖です。
使い切るのにどのくらいかかるやら・・・。
硬すぎず、柔らかすぎず。
ある程度張りがあって丈夫なもの・・・なかなか思い浮かびません。
やっぱりリアンが一番なのかなあとも思っています。
自分の名前の付いたウキ、いいですね〜
ユニークであれば、ウキ作りにはそんな楽しみもありますね!
思いつかなかったあ。。私もそのうち、なんか、ないかなあ。。。
ここしばらくは、残浮力を少なくしながら視認性を上げることを考えていたのです。が、
この間、沈んだ状態から復帰する時間が短いとアタリの種類が分かりやすそうな気がしたんで、いくつか実験中です。
難しい〜 でも面白いですね!
めんだこウキの進化、期待していますよ!
梅の父さんこんばんは。
元々は釣り仲間が使っていたウキを真似て作ったので完全オリジナルではありません。
しかしこんな変なウキを使っている人は他に見たことが無いし、これからもいないでしょうから自分の名前を付けてもいいかな~と思いました。
梅の父さんもひとつ、ご自分の名前をウキにつけてみてはどうですか?
残浮力を少なくしながらも視認性を上げる・・・ウキの究極のテーマですね。
そうなるとパッと思いつくのはわたしの場合、寝ウキでしょうか。
餌盗りが激しいとダンゴが割れてウキが浮上するまでの間にエサが無くなっていることもありますし、それに気づかないで素針で仕掛けを流していることも多いです。
難しいテーマですが考えるのもウキ作りの楽しさですね!
これだからウキ作りはやめられないです。