自作ウキで釣りに行こう! めんだこ式トップ交換ウキ 最終形態

こんばんは、めんだこです。

 

たまには自作ウキの話題でも。

今回は昨年度からわたしが自作して愛用している、トップ交換式ウキの作り方をご紹介します。

以前にもトップ交換式のウキの作り方を記事にしたことがありました。

関連記事:自作ウキで釣りに行こう! トップ交換式のウキ

今回はこれを発展(たんなる手抜き?)させてもっと簡単に作れるようにしたものになります。

耐久性がかなり上がる(当社比)工夫も取り入れているので皆さんのウキ作りの参考になればうれしいです。

 

ウキ作りの材料・使用する道具

以下、ウキ作りで使用した主な材料と道具です。

画像上段・左から

・カーボンソリッド(直径1.2mm) *グラスソリッドでも可。
・中心穴あき硬質発泡素材(直径8mm)
・ウキゴム(長めの一本モノ)
・2液性エポキシ接着剤
・瞬間接着剤
・浮力調整用糸オモリ
・ドリル刃(使用するのは2.5~2.8mm径)
・蛍光テープ

画像中・下段右から

・ウキの足用素材
・丸形シモリ玉(3号、4号)
・カッターナイフ
・熱収縮チューブ(内径1cm)
・えんぴつ削り

画像にはありませんがヘアドライヤーも使いました。

これ以外にも使用したものが多少ありますがのちのち紹介します。

 

作り方① 素材の加工

まずはウキのボディとなる発泡素材と、カーボンソリッドの加工から始めます。

加工と言っても大したものではございません。

 

発泡素材を適当な長さに切り出します。

今回は9cmの長さにしました。

今まで何回か作ってきましたが8mm径の発泡ですと、9~10cmくらいが完成したときに浮力・重量のバランスが良くおすすめです。

切り出した発泡の片方を鉛筆削りで細く削ります。

削ったほうがウキの足側、無加工のほうがトップ側になります。

おつぎはウキの足部分の加工です。

カーボンソリッドを25cmに切り、その先端に3cmに切ったウキゴムを瞬間接着剤でくっつけます。

ウキの足はカーボンソリッド以外に安価なグラスソリッドでも代用できます。

その場合、1. 2mm径のグラスではカーボンと違いフニャフニャと曲がるのでもう少し太目のもの(2mmくらい)を使うとシャッキっとした足になります。

ただそのままでは太すぎてウキゴムに差し込めないので先端を紙やすりなどで細く削ってやる必要があります。

約1cmほど差し込んで接着しました。

このウキゴムがトップ交換の際、差込口となります。

ウキゴムをくっつけたカーボンを発泡素材に差し込むのですがそのままでは発泡の穴が小さいのでウキゴム部が中に入りません。

ですのでウキゴムの長さ分だけ、ドリル刃を使って穴を広げます。

使うのはダイソーで買ったドリルセット。

これが100円とは・・・良い時代になりました。

2.5~2.8mmのドリル刃を使って少しずつ穴を広げていきます。

工具などは必要ありません。

指で刃を回すだけで簡単に削れます。

全部削らずに、ウキゴムが入る深さ(3cm程度)だけ穴を広げればそれでよいです。

 

作り方② 各部組み立て

穴を広げた発泡とウキゴムを付けたカーボンソリッドを接着します。

わたしはめんどくさがり屋なので瞬間接着剤で付けてしまいますが発泡を溶かす恐れがあるのと、接着時間が早過ぎて失敗する危険があるのでおすすめしません。

できれば2液性エポキシやその他、強力接着剤のほうが無難です。

接着剤をカーボン、ウキゴムにしっかりと塗り、発泡素材に差し込みます。

あとでこの部分にエポキシ接着剤等を塗るのですが、ウキゴムの穴を接着剤でふさいでしまうとウキトップが差し込めなくなるので下の画像のように少しウキゴムが顔を出すくらいにしておくと、のちの作業がしやすいです。

カーボン末端に足カンの取り付け。

今回は三つ又サルカンをバラして真ん中の部品だけ取り出し、それをくっつけました。

真鍮製の足なども市販されていますし、時間があれば自分で作るのもありです。

関連記事:意外とカンタン! ウキの足カン作りにチャレンジ

 

 

 

作り方③ 塗装の代わりにテープ、熱収縮チューブを活用

ウキ作りで一番の難関は塗装ではないでしょうか。

乾燥までの時間もかかりますし有機塗料なら溶剤の臭いといった問題もあります。

そこで考えたのが蛍光テープやマスキングテープ、熱収縮チューブを使用した塗装工程の代用。

今回のウキ作りのキモでもあります。

まず蛍光テープ。

 

これはホームセンターなどで売っている交通安全用の蛍光テープです。

100均でも探せばあるかも知れません。

今回は幅2cmの赤色テープを使いました。

ウキボディの上部に巻くと下の画像のようになります。

このままでも実用性充分ですが、ボディが真っ白なのも味気ないのでちょっと手を加えます。

これはダイソーで買ってきたマスキングシール

最近はいろんなデザインが売っているので好きな柄のテープを巻いてみるのも面白いですよ。

表面保護のために内径10mmの熱収縮チューブを被せます。

この熱収縮チューブは非常に耐久性が高く岸壁にぶつけても破けたりすることもありません。

透明で内径の大きなものはなかなか売っておらず探すのに苦労しました。

わたしが買ったのはジャンボエンチョー系列のハードストックという店で1mで400円くらいでした。(ハードストックは静岡・愛知県内に数店舗あるようです)

これをヘアドライヤーで熱して収縮させます。

奥のほうになにやらめんだこのような物体が見受けられますが気にしてはいけません。

密着するまで収縮したらあとはボデイ上・下のチューブに覆われていない部分を2液性のエポキシ接着剤を塗って水が入らぬよう保護するだけです。

 

UVレジンとUVライトをウキ作りに応用

新しい試みとしてエポキシ接着剤の代わりにUVレジンを使えないかと思い立ちまして、これまたダイソーで買ってきました。

UVレジンとは紫外線を照射することで硬化する樹脂でして、アクセサリーなどの自作に使われるものです。

エポキシに比べると硬化時間は30秒~1分程度と非常に短く、また紫外線で照らさない限り硬化は始まらないので自分の好きなタイミングで固めることが出来ます。

さらに1液性のため混ぜたりする手間も無くそのまま使えるのも便利です。

今回はウキボディの仕上げにダイソーのUVレジンを使ってみました。

チューブで覆われていない上下部分にUVレジンを塗ってUVライトの中へ。

このときトップ差込口であるウキゴムの穴をレジンでふさがないように注意して塗りました。

さすがにUVライトはダイソーでは売っていないのでAmazonで買いました。

お値段は2500円くらい。

連続照射と2分間のタイマー照射が選択できる機能があります。

中に入れて30秒程度でほぼ硬化してました。

念のためさらに2分間、タイマー照射して完成。

この工程、もちろんエポキシ接着剤を使ってもできるのですがUVレジンのほうがはるかに簡単で作業時間の短縮になりました。

 

ウキトップを作って完成!

最後にシモリ玉とカーボンソリッドでウキトップを作って終了です。

好きなサイズのシモリ玉を好きなだけ、カーボンソリッドに差し込んで接着剤で止めるだけ。

ただ長すぎたり、シモリ玉を付け過ぎてもトップヘビーなウキになってしまい真っすぐにウキが立たなくなるのでそこはほどほどに。

このシモリ玉もUVレジンでコーティングしてみました。

ウキトップをウキゴムに差し込んだ時、ゆるくてすぐ抜けてしまうような場合は瞬間接着剤を薄くウキトップの差込部分に塗ってあげるとちょうどよくなります。

最後に糸オモリを足に巻いて風呂場などで浮力を調整したら完成です!

ボディの蛍光赤テープが水面に顔を出すくらいに調整すると実際に釣りしたときに使いやすいと思います。

柄無し、柄あり2種の計3本作ってみました。

わりと感度も良く、使い勝手の良いウキに仕上がっています。

以上、わたしなりのウキの作り方を紹介してみましたが工夫次第でもっと簡単に、良いウキが作れるのではと思います。

市販のウキで満足できない方、ぜひ一度自作してみてください!

ウキ作りもハマると抜け出せなくなるかもしれないくらい面白いですよ。

それでは、また。

今日はお読みいただき本当にありがとうございました。

6 Comments

  1. めんだこさん ごきげんよう。
    新しいウキ作りで、UVレジンでコーティングという新手法を盛り込むのはさすがです。
    水雲ウキでも、柔らかい軟質発泡材を保護するのに使ってみたくなりますね。
    ところで、この作り方でウキの全体重量は5gちょっと位ですか?
    最近、特に軽いウキを作り出したので、他人の自作ウキの重さが気になっています。

    1. 評論家さんこんばんは。
      ウキの上塗りに100均の2液性エポキシ接着剤を使っていましたが硬化反応が始まる時間が短く、
      作業中に粘度が上がってきてしまうのが難点でした。
      UVレジンなら液を混合する手間も省けて硬化させるタイミングも自由ですので使えるかな?と思い
      まして試したところ、なかなか良い感じでした。
      耐久性がどの程度あるかまだ分かりませんが剥がれたらまた塗り直そうと思います。

      ウキのほうは ボディ白:4.8g 柄付きの長めのウキ:4.2g 柄付きの短め:3.6gでした。
      個人的に紀州釣りでは7gくらいまでが手投げで快適に釣りができる上限だと思っていましてそれ以上
      の重量のウキは杓で投げるようにしています。

  2. かわいい、おしゃれなウキになりましたね。
    着脱構造がよくわかって為になりました。
    ありがとうございます!

    UVレジンってダイソーにあるんですね。
    今度、探してみようと思います。

    1. 梅の父さんこんばんは。
      ウキ本体が真っ白なのも寂しいと思いマスキングテープを巻いてみました。
      最近はいろんなデザインのものが売っていてどれにするか迷いました。
      ウキトップは釣りの最中に付け外しする機会はそんなにありませんがわたしの場合、アワセを
      ミスしてウキを堤防にぶつけることが多く、トップから壊すことがほとんど。
      なので壊れてもトップ交換だけでウキが復活するので最小限の被害で済みます(笑)

      ダイソーは本当にいろいろ揃っているので重宝してます。
      まさかUVレジンまで売っているとは思わず見つけた時はビックリしました。
      さすがにUVライトまではありませんがお日様の光でも固まるので試しに使ってみてはどうでしょうか。

  3. めんだこ様、こんばんは。
    ウキの工夫、極まってきている感じですね。
    UVレジンなら、強度も期待できそうです。

    ホームセンターや100円ショップ、手芸店など、
    釣りの事を考えながら見て回るのは楽しいですね。
    買ったパーツなどが、予想通りしっくり収まると本当に嬉しくなります。

    ところで、先日用宗にお邪魔した際、
    こちらのものとソックリなウキを使われている方を、何人か見かけたように思います。
    (めんだこ様も含めて、だと思いますが。)
    めんだこ印のウキ、人気なのですね。

    また、昨日は、久々に広野で竿を出しましたが、残念ながらまるでダメでした。
    広野も昔に比べ、ずいぶんと渋く感じました。
    港内では、ウキを目印にめんだこ様を探してもみましたが、こちらも分からずじまい。
    お邪魔にならないよう、遠くから見ているのがダメなのですが、
    なかなか難しいですね。

    1. きもぱんさんこんばんは。
      ウキの塗装は自作を始めたころから今でも、ずっと悩み続けている課題でして、丈夫で簡単に塗れる方法を模索しております。
      今回の塗装がわりのマスキングテープや蛍光テープ、熱収縮チューブやUVレジンを使った方法もウキの形状によっては使えないことがあると思いますのでまだまだ試行錯誤が続きそうです。
      浮き素材を探してのお店巡りはわたしも大好きです。
      大したものを買うわけではないのですがつい時間を忘れウロウロしてしまいます。

      めんだこ印という訳ではないですが💦、紀州釣りをやる方は視認性重視でウキにシモリ玉を付けるのが流行っているようです。
      ご迷惑かとも思いましたがさきほど、きもぱんさん宛にメールを送信いたしました。
      もしまた用宗に来られる時がありましたらこちらのアドレスにご一報下されば私が分かるような目印など用意しますのでお声がけ下さるとうれしいです。

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