水雲(みずも)ウキについて

こんばんは、めんだこです。

 

先日、当ブログにいつもコメントをくださる評論家さんよりウキを頂きました。

水雲(みずも)ウキ

評論家さん自作の水雲(みずも)ウキです。

長さや形状別に5種類送っていただきました。

このウキの最大の特徴は浮力体やウキトップの目印に使用されている軟質発泡素材

これにより自作でよく使われる硬質発泡素材以上の高浮力・軽量化を実現されております。

評論家さんのブログ、「評論家の隠れ家」ではウキの作成方法やこだわりについて詳しく書かれていますのでぜひ一度覗いてみてください。

こだわりの自作ウキ理論
https://punditshideaway.ko-co.jp/e565428.html

水雲ウキの作成手順公開
https://punditshideaway.ko-co.jp/e564619.html

 

実際に使ってみました

2021年3月7日、わたしのホーム、用宗港で水雲ウキを使って紀州釣りをしてきましたのでその様子を書いていきます。

 

*以下の感想はあくまでわたしの釣り方やポイントでのもので、おそらく本来意図した使用方法とはかけ離れていると思われます。なにぶんご承知おきください。

 

当日は曇りのち晴れの天気。

西寄りの風が少々強く吹いており、ちょっと釣りがしにくい状況でした。

用意したエサはオキアミ、たまたま手に入った芝えび、それと食い渋りイエローです。

ダンゴの投点は竿一本半の近距離。

わたしは用宗で釣りするとき、ダンゴは手投げがほとんど。

自重の重いウキですと投げにくいのであまり使わないのですが、水雲ウキは3.5gとちょうど良い軽さのため非常に投げやすかったです。

またトップの目印が大きいので視認性はバツグン。

ためしに30m程度、杓を使ってフル遠投してみましたが曇天にも関わらずはっきりと確認できました。

さて、釣りのほうはというと、いつものことですがエサ盗りが酷く釣り開始からエサはまったく持ちません。

オキアミ、芝えびはもとより食い渋りイエローまでアタリなく食い逃げされます。

タナは底トントンに設定していますが60cmほど這わせ、練り餌中心で攻めることにしました。

するとたま~にですがウキを押さえるようなアタリが出るように。

釣れてくるのはたいてい大きめのピンポン玉ですが、ダンゴアタリが出るときもあり、そんなときは通りすがりのウグイが食ってきます。

ウグイ

こちらはアオサギがお持ち帰り。

まともに消し込むアタリは一日を通して数回だけ。

すべて這わせ・練り餌でダンゴ割れの後もしばらく待ってからでした。

釣れたのはウグイ数匹、フグ多数。

あいかわらずチヌはボーズです。

 

水雲ウキの感想

良かったところ

・遠投してもウキが見やすい。(30m程度なら楽勝)
・軽量・シンプルなため手投げでも全然いける。
・高浮力なのでシモリにくい。海面が荒れていても揉まれずに安定して浮く。

遠投用のウキというと自作ではカヤを使ったかなり長めのボディに市販のシモリ玉を付けて・・・というのが用宗のお隣の焼津港でよく見かけます。

実際にわたしも焼津に行くときはそういったウキを杓で遠投しますがウキ自体の重量がけっこうあるのでこれを手で投げるのは無理があり、用宗ではあまり使いません。(使うときは杓で投げます)

その点、水雲ウキは杓、手投げどちらにも対応可能ですし、なによりシモリ玉以上の視認性の高さ(遠投カゴ釣りの羽根ウキ並み!)なのでウキが見えにくいといったことはよほどのことが無い限りないでしょう。

また浮力の高さからくる安定性は抜群でして、多少の波などにはビクともしません。

用宗では近くを漁船が良く通るので船の引き波がしょっちゅう来ますがそれにも負けずしっかりと浮いていました。

 

気になったところ

・細かいアタリがちょっととりにくい。

これについては評論家さんのほうでも、視認性>遠投性>安定性>敏感性という順にこのウキの性能を意識して作っておられますのでそこはしょうがないかと思います。

それと今回の釣行では外道のウグイであっても底トントンでは食いこまず、ハワセてやっとアタリが出るといった渋すぎる状況でしたのでもう少し水温が上がって魚の活性が上向けばまた違った感じになるかもしれません。

 

まとめ

遠投時の使用がこのウキにあっていると思いますが、今回はいつものわたし流の釣り方でしたので性能を100%引き出すことはできませんでした。

ただ近距離では使えないかというとそんなこともなく、また高い安定性のため紀州釣りに慣れていない初心者の方でも非常に使いやすいウキなのではないかと思います。

余談ですが道具さえ揃えてしまえばかなり安価に量産が可能ですので評論家さんのブログ記事にも目を通してみてください。

今日はお読みいただき本当にありがとうございました。

5 Comments

  1. めんだこさん ごきげんよう。
    今回は貴重な時間を水雲ウキで試釣して頂き、ありがとうございました。

    フグの小当たりが取れている等から、ダンゴ割れのウキ変化をしっかり読み取って、
    当たりへの合わせが出来たようで、1日で使いこなして頂けたのは良かったです。

    めんだこさんが書かれた通り、水雲ウキは遠投紀州釣り用で考案したウキですが、
    軽く安定性の良さから、紀州釣り初心者の使用感では、使い易いと返答があります。
    50ⅿ以上の遠投でも当たりが見えるウキですが、10ⅿ程の近投でも普通に使えます。

    気になったところでめんだこさんのご指摘の通り、細かい当たりが取り辛い部分は、
    安定性とのトレードオフになるので、今後この点をどうするかは微妙なところです。
    現状、黄色に塗った浮力部分の僅かな沈みの変化で、細かい当たりを判別します。
    多分、めんだこさんは玉ウキの使用経験が有り、即応用が出来たのだと思います。
    (チヌの活性が高まった時に、もう一度試して頂けると有難いです)

    全長の長いウキは、より安定性を向上させるように作ったのですが、焼津港まで
    行かれた時に、もし遠投で試せる時間が有れば使ってみてください。
    見え過ぎるので紀州釣り盛期に、数人離れた人から当たりの声掛けがありますよ。

    更なる改善点等が有りましたら教えて頂きたく、宜しくお願いします。

    1. 評論家さんこんばんは。
      今回は状況が芳しくなく、アタリも少なかったのでウキの性能を十分引き出すことはできませんでした.
      水温が上がって魚の活性が上がってくればまた違った一面も発見できると思いますので今後も折を見て使用させていただきます。

      このウキが一番活躍するのはやはり遠投時かと思いますので焼津港や、真夏の遠投での釣りも楽しみです。

  2. お疲れ様でした!

    ウキを試すのって楽しいですよね!
    頂いたウキともなれば作者の思惑が見て取れて、新たな発見もあったりするのでしょう。
    自作とは違った面白さがありそうですね。

    わたしは、小鮎釣りのウキに軟質発泡を使ったりします。
    釣りながらカッターナイフで削って浮力や形を調整していくことがありますよ。
    面白いです。
    その際は軟質発泡には塗装なしです。どうせ削るので。
    頂き物を削るのは憚られますので、自作のでいかがですか(笑)

    1. 梅の父さんこんばんは。

      そうなんです。自分でつくったものなら事前にお風呂などで試してから使いますのでだいたい予想はつくのですが市販のモノや、今回のような他の方の作品ですとどんな動きや見え方をするのだろう?とワクワクします。

      作り手がどんな使い方を想定して作ったのか、想像しながら釣りをしましたがエサ盗りが激しすぎてアタリもないままエサだけ消えてしまうので使いこなすまではいきませんでしたが遠投時や、めったにありませんがアタリが多過ぎて本アタリが分からないといったときに期待できるウキだと感じました。

      梅の父さんのように現場で状況に合わせて削るっていうのも面白いですね!
      確かにその使い方だと塗装は必要なさそうです。
      自分も一本作ってみようかな(笑)

      1. 梅の父さん 初めまして。
        めんだこさん ごきげんよう。

        めんだこさんの市販ウキのベンチマークから、自作ウキに関し探究心を擽るため、
        今回、めんだこさんに水雲ウキでの試釣をお願いしてみました。
        水雲ウキは遠投紀州釣り用ウキとして、各部位を誇張・簡素化し作っているので、
        主に近投で紀州釣りをされるめんだこさんが、どう感じるのか興味津々でした。

        めんだこさんも既にご存じの通り、水雲ウキは紀州釣りの棒ウキ基本構造を持ち、
        材料単価は非常に安価に出来るので、きっと軟質発泡材の水雲ウキを自作されると
        思っています。(めんだこさんは、既に自作材料は揃っていますよね?)

        個人的にウキの安定性を重視した作り込みをしていますので、Φ20が基本ですが、
        敏感性の差を検討するため、ほぼ同じ浮力で浮力部分の径Φ13とΦ15のサンプルも
        お送りしていますので、機会が有れば比較確認をして頂ければと思います。
        (軟質発泡のバックアップ材は中心穴が無いので、綺麗に仕上げられていません)

        梅の父さんも、ぜひ水雲ウキを試作して試釣して頂ければと思います。

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