こんばんわ めんだこです。
わたしは紀州釣りで自作の棒ウキを使用することが多いです。
ウキトップはムク、それも1mmのカーボンソリッドなのでそのままでは視認性が非常に悪い。
改善策として良くやるのが市販されているシモリ玉を瞬間接着剤でくっつける方法ですよね。
しかし視認性を高めようとサイズの大きいシモリ玉を取り付けるとウキ全体のバランスが悪くなり、最悪まっすぐに立たずに傾いた状態になることもしばしば。
なにかいい方法はないかと考えたのがこれです。
トップ目印に遠投カゴ釣りのウキで使うような、3枚羽根をつけてあります。ただし市販の羽根はカゴ釣り向けのサイズの大きいものしかないので自作するしかありません。
羽根の利点はシモリ玉と比較すると同サイズならはるかに軽く仕上げることができることです。
今日はこの作り方を紹介します。
羽根作りに使用する材料、道具
必要な材料、道具は
・ラミネートフィルム
・蛍光塗料
・ミニアイロン
・紙やすり(#120~320)
・ウキトップと同径の芯棒(カーボン、グラスソリッドなど)
こんなところでしょうか。では実際に作っていきましょう。
1.ラミネートフィルムの下処理。
まずラミネートフィルムを折っていきます。
今回使用するのは名刺サイズのラミネートフィルム。厚さは100ミクロン (0.1mm)のものを使います。100均なんかで売っているもので充分です。
厚ければ厚いほど丈夫な羽根ができますが、その分重くなりそうなので80~150ミクロンくらいがちょうどいいんじゃないかと。
まず2枚取り出し、紙やすりで表面を軽く擦っていきます。こうすることで蛍光塗料を塗ったときの密着性を強くすることができます。

ラミネートフィルムは内側の面が熱溶着面になっています。紙やすりで研磨するのは外側だけで溶着面は研磨しないでください。
2枚のうち1つを、折り目のところで切ります。
切ったラミネートフィルムの一つを溶着面が表になるように真ん中で折ります。もう一枚は次回作るときに使えるので取っておいてください。
切ってないフィルムも溶着面が表になるように片面ずつ真ん中で折り目をつけます。

もうお判りでしょうがこの2つを互いにくっつけて3枚羽根を作ります。
2.フィルムの接着
ここからミニアイロンの出番。
わたしが使っているのはこいつです。
大きさはご覧の通り手のひらに収まるサイズ。このミニアイロンは温度調節機能がついているので非常に便利です。
ミニアイロンがない方は少しやりにくいですが普通のアイロンでも接着できます。
羽根を合わせてアイロンで溶着します。
このとき羽根全体をアイロンがけするのではなく、上の写真のように中心部分を少し残すようにしてください。
またいきなり高温で溶着すると羽根が波打ったり、溶けたりして失敗します。低めの温度から試して、徐々に温度を上げるようにしてください。
この時点では仮止めくらいの感覚でいいです。
三面すべてアイロンがけしたら、今度はウキトップと同じ径の芯棒を中心に入れます。芯棒は同じ径なら何でもいいです。わたしはウキ作りのときに余った
カーボンソリッドを使ってます。
芯棒を入れたらそれに沿って中心部の溶着をします。
この段階で3面すべてを完全に溶着してください。
出来ました! あとはお好みの形にハサミ等で切りましょう。
今回はこんな感じに切りました。
3.羽根の塗装
あとは蛍光塗料の塗装だけです!
色は何にするのかいつも悩むところですが今日は赤系統の色で塗装することにしました。この辺はもうお好みの色で仕上げちゃってください。
塗装一回目です。
塗料は一度に厚く塗ると塗装面が平坦にならずに失敗するので、薄く2~3回塗り重ねたほうがキレイに仕上がります。
塗り重ねるときは下地が完全に乾燥するまで時間を空けてから塗るようにしてください。
塗装3回目
いいんじゃないでしょうか。完成です。
あとはウキのトップに瞬間接着剤などでくっつければ終了です。
あとがき
この羽根の作り方、一度覚えてしまえばお好みの形の羽根が作れて非常に便利です。みなさんの自作ウキライフのお役に立てば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
めんだこさん、こんばんは。
古い記事へのコメントで申し訳ないですが、トップにラミネートフィルムの羽根を付けた
寝ウキって作られたことは有りますか?
多くの方が使われている細い寝ウキは感度が良さそうなのですが、私の場合は遠投すると
見え難いので今まで余り使えていません。
寝ウキにめんだこさんが使われているラミネートフィルムの軽いトップを取り付けて、
敏感性も視認性も、更には遠投性も確保できないかなと思った次第です。
梅の父さんこんばんは。
いえいえ、どんな記事でもコメント頂けるのはとても嬉しいです。
同じダンゴ釣り師の方との交流もブログの楽しみなので。
寝ウキにラミネートの羽根ですか。
実際に作ったことは無いのですがアイデアの一つとして考えたことはあります。
よくある寝ウキですと確かに遠投時は見えづらく、評論家さんのように超遠投を得意とされる方には向いていないでしょう。
羽根なら相当距離があっても視認可能なので、充分アリなのではないでしょうか。
わたしは棒ウキ派なので寝ウキの出番がそれほどありませんが、今度一つ、作ってみることにします。