こんばんわ めんだこです。
20年ほど前、NHKで毎週土曜に放送されていた「土曜ソリトン SIDE-B」という番組、ご存知でしょうか。
おそらく知らない方が大半だと思います。
毎回様々なジャンルのゲスト(ミュージシャン、モデル、詩人、作家など)を迎えてその時の「流行」から一歩引いた、いわゆるサブカル的なテーマについて語り合うという内容の番組でした。
司会進行役はミュージシャンの高野寛、女優の緒川たまきのおふたり。
なんともゆる~い雰囲気で進められるこの番組に、当時大学生だったわたしははまってしまい毎週かかさずビデオに録画してました。
心に残った名曲。
どの回も面白かったのですが、個人的に一番興味を惹かれたのが ”music work shop”。
アマチュアミュージシャンの方の曲をプロがアレンジするというテーマで、 わたし自身DTM(デスクトップミュージック)に凝っていたこともあり非常に参考になる内容でした。
どの曲も素晴らしいものばかりだったのですが、ひと際印象に残っていたのが”ガリレオ・ガリレイが笑う夜”と名付けられた曲でした。
オリジナルはsince69というグループの曲で坂本龍一を彷彿とさせるインスト曲。
これを歌モノにアレンジしたのが朝本浩文とダブ・マスターXのふたりでした。
そのアレンジっぷりがすさまじく、仕上がったバージョンは同じ曲とは思えないほど。全く別の曲になっていましたね。
ボーカルにYouを起用し詩をつけて完成したのがこちら。
放送後、この曲どこかに売っていないだろうかなんて探し回ったりもしました。何とかフルバージョンを聴いてみたい。その思いでいっぱいでした。
当然ながら売ってるはずありません。
番組内でアレンジャーの2人が「Brand New Heavies路線でアレンジしました」的なことを言ってましたので、似たような曲なのかと実際に買って聴いたりもしてました。(あんまり似ていないような・・・? でもいい曲ばかりですよ、Brand New Heavies。ファンク系好きな方は聴いてみてください。)
売ってないなら作るしかない!
そうして番組終了から16年たった2011年、ふと思ったんです。
「売ってないなら自分で作ればいいじゃん!」と。
未だ忘れることができない、執念とでもいいますか・・・。
我ながらしつっこいですね。
まずはビデオテープの中に残っていたこの曲をPCに取り込みます。
できるだけ当時の曲に近づくよう、何度も何度も繰り返し聴きながらDAWに打ち込んでいきました。
基本わたしは作業が遅いのでかれこれ一年近く制作していたような気がします。一番困ったのがボーカルですが歌ってくれる彼女もおりません。
「じゃあ初音ミクの出番でしょう。」ということでなんとか完成させたのがこちらです。
細かい部分など不満はありますが、自分としてはよくできたほうじゃないかと。なによりちゃんと一つの曲として完結させたいと思い続けてきたので、こうして形にできたのは嬉しかったです。
もう一度、ソリトン的な番組をやってください。
大学生だったころに見ていたソリトンSIDE-B。
NHKでまたこういった番組、やってくれないでしょうか。
いまでも人気でそうな気がするんですけどね、こういう自由なスタイルのサブカル番組。
NHKさん、ぜひ検討していただきたいところです。
読んでいただきありがとうございました。