こんばんは、めんだこです。
ここ何回か焼津新港で紀州釣りをしているのですが季節柄、風の強い日が多いです。
わたしの通っているポイントには風除けとなる建物などがありません。
それでも西風の時は背中からの追い風になるのでだいぶマシですが横風ともなるとダンゴを投げるのにも一苦労。
こういう時わたしは風に強い寝ウキを主に使うのですが常連の方たちの仕掛けを見ていると5~60cmくらいの長めの棒ウキを投げている人が多いのです。
わたしもヘラ浮きを改造した超ロング棒ウキを持ってはいるものの、長すぎるが故に飛ばしにくく感度もイマイチ。
その他の手持ちの棒ウキは強風時、風にあおられトップが斜めになってしまうなどしっくりくるものが無かったので、ここ焼津の釣り場に合わせた新しい棒ウキを作ってみることにしました。
作るうえで意識したポイント
いくつかあるのですが今回作るにあたって特に重要視したのは2つ。
1.強風時でもトップが斜めにならず安定した浮き姿勢を保てること。
2.状況に合わせて調整が効くように余浮力は多め。
1については記事冒頭で書いたとおりの理由からです。
2は、今までわたしが作ってきたウキは仕掛けにオモリを打たない状態で使うことを前提とした、余浮力が少ないものばかり。
潮が速くなってきた等、ちょっとした変化に対応できない事が多々ありました。
そこで余浮力を多めに残すことで調整の幅を広げることを考えました。
出来上がったウキ。
画像左の青いウキが新しく作ったウキ、右側黄色は手持ちの棒ウキのなかでも一番よく使っているウキです。
全長50cm、トップの長さ16cm、本体重量6g。
ボディを含めた足の長さはトップの2倍超の34cmです。
足長にすることで棒ウキの弱点である安定性を高めることができます。
焼津の常連の方たちのウキを拝見するとトップ:足の比率が目測で1:2くらいなので今回ウキ作りの参考にさせてもらいました。
基本的な形は黄色のウキとほぼ同じ。
余浮力アップと足長のためにボディを少し大きくしたくらいしか違いはありません。
これで完成!でも良かったのですが、せっかくなのでこのウキに新たな試みを盛り込んでみることにしました。
水中安定羽根
さきほどのウキの足部分、よく見ると羽根のようなものが着いているのが分かるでしょうか?
この羽根ですが、これが今回のウキ作りで一番やってみたかったことなんです。
素材は100μの厚さのラミネートフィルム。
ウキトップの目印制作方法の応用です。
関連記事1:ウキトップの視認性を高めるには。
関連記事2:自作ウキで釣りに行こう! ウキ作り動画第3回 ウキトップの目印制作
足カン部分(直径約5㎜)に装着するので、同じ太さのドライバーの軸を利用して羽根を作りました。
この水中羽根の抵抗で、風によるウキの傾きを抑える事ができるのではないかと考えています。
イメージとしてはこんな感じです。
左:羽根あり、右:羽根ナシ。
このアイデア自体は3年くらい前に思いついたのですが実際に形にしたのは今回が初めて。
これ以前にも棒ウキ安定向上のために試作ウキを作ったりもしましたが、どれも納得行く出来には至りませんでした。
これは失敗作の一つ。
ウキ本体を水中に沈めて安定させるつもりでしたが、バランスを取るためのナマリが重すぎて余浮力がほとんどない、扱いづらいウキになってしまいました。
さて今回の羽根付き、風呂場での試験では予想通りの働きを見せてくれました。
羽根部分の水中抵抗のおかげで、羽根ナシと比べると斜めになりにくくなりました。
唯一危惧していたのが羽根の抵抗でウキが着水後、直立するまで時間がかかるのではないか?ということ。
試験の結果、羽根ナシの場合より多少遅くはなるものの、格別気になるほどではありませんでした。
後は実戦投入してどうなるか、です。
その他、改良点
その他細かいところですが、現場でウキの余浮力を調整できるように糸オモリを巻くための専用スペースを羽根の上に設けました。
仕掛け投入時に巻いたオモリが上にずれるのを防ぐために飾り糸を盛ってストッパー代わりにしました。
作る順番を間違って羽根を先に接着してしまい、仕方なく飾り糸を使いましたが羽根を着ける前の段階なら熱収縮チューブなどでもっと簡単にできたはずと反省しきりです(汗)。
あとがき
この新作ウキ、かなり満足いく出来栄えになったのですが、あくまでそれは風呂場で浮かべた状態での話。
仕掛けをセットして、海に投入した時にどういう動きをするのかまだ分かりません。
実際に使ってみたら全然ダメだった・・・というのもしょっちゅうですので。
うまくいくといいなぁ・・・心配だ・・・。
次回、使用した感想を報告したいと思います。
それでは、また。
今日はお読みいただきありがとうございました。