釣りエサ加工実験 オキアミの昆布締め

 こんばんは、めんだこです。

 

日々、釣果向上のために何か面白いことはないか考えていますが久しぶりにオキアミの加工を試してみました。

集魚剤に漬ける・砂糖または塩で締める・アミノ酸を添加・食紅で着色などはすでにやったことがあるので今回試すのは”昆布締め”です。

刺身や肉、はたまた野菜などを昆布に包んで寝かせることで昆布の旨み成分が食材に移り、より一層美味しくなる料理法ですがこれをオキアミの加工に応用できないかと。

ただオキアミを一匹ずつ昆布の上に並べるのはさすがに無理があるので昆布の代わりに粉末の昆布茶を使ってみました。

近所のスーパーでは写真の昆布茶以外に梅昆布茶も売っていましたが魚にとって梅はどうなんだろう?と思い普通の昆布茶にしました。

これを解凍したオキアミに適当に振りかけ、軽く混ぜて一晩放置。

翌朝、出来上がったオキアミ昆布締めを持って用宗港へ向かいました。

 

2月15日㈯ 用宗港で実験開始!

朝6時5分、港に着きました。

ではさっそく釣り・・・いや、実験の準備に取り掛かります。

今日は無加工の生オキアミと昆布締めオキアミで釣果に差がでるのか、比較してみることにします。

実験方法としては、

・一投ごとに無加工、昆布締めを付け替えて実釣。
・オキアミが魚に盗られる、もしくは魚が釣れた場合は1カウント。

こんな感じでやってみます。

 

右が無加工、左が昆布締めオキアミです。

10時間ほど漬け込んでみましたが色が茶色っぽくなったのと少し身が締まったような感じがしました。

さあ、果たして釣果に差が出るのでしょうか?

 

午前7時21分、実験開始!

まずはいつもの紀州釣りではなく筏竿を使ったカセ釣りスタイルでやってみます。

年に数えるほどしか筏竿は使いませんがたまには気分転換で。

ひょっとしたらこちらのほうが釣れるかもしれませんしね。

何事も試してみなくては分かりません

ただしこのポイント、堤防直下ではちょっと釣れる気がしないので7~8m先にダンゴを放り投げることにしました。

仕掛けは道糸・ハリス通しで1.7号のフロロを使用。

また毎回リールを巻いて仕掛けを回収するのが面倒なのでラインを手で手繰り寄せるようにします。

回収したラインは足元に置いた、水を張ったプラ製のタライの中へ。

こうすることでラインが絡まず、仕掛けの投入もスムーズに行うことが出来ます。

 

さて、第一投は無加工オキアミからスタート!

ダンゴは多少長めの2分ぐらい持たせるよう握りました。

ダンゴ割れの後もさらに2分ほどそのまま待ちます。

大体ですが1投5分程度で回収。

エサは・・・そのまま残ってますね。

まあ、冬ですから。

2投目、今度は昆布締めに付け替え。

これも回収すると残ってます。

こんな感じで交互にエサを付け替えて投げているとダンゴアタリが出始め、エサも盗られるようになりました。

何度かアワセを入れましたがうまく掛かりません。

沈下途中にダンゴにも盛んにアタックしてくるのでおそらく正体はウグイかと思われます。

1時間後の午前8時過ぎ、やっとアワセが決まりましたが普段使い慣れていないタックルのせいか、堤防際に走られてしまいバラシ。

ちらっと見えた魚体は長細かったので寄っている魚はウグイのようですね。

 

午前10時過ぎ、紀州釣りに変更

ここまでカセ釣りスタイルでやってきましたがいつものタックルに戻すことにしました。

やはり自分にはこちらのほうが向いているようです。
短竿は難しい~。

途中経過ですがここまでの比較結果は、

・無加工生オキアミ 13(うちウグイ1バラシ)
・昆布締めオキアミ 15(釣果無し)

エサが盗られた回数は若干昆布締めのほうが多かったものの、ほぼ同じくらい。

どちらも明確な差は出ませんでした。

紀州釣りに変えてからはタナは底トントン~30cm程度のハワセでやっていたのでダンゴ割れの後エサが動いて目立ってしまうのでしょう。

カセ釣りスタイルで釣りしていた時よりも刺しエサが盗られることが多くなりました。

相変わらずダンゴ周りにはウグイがいるようで、時折グイっとウキを引き込んで釣れてきます。

これは30cmちょっとぐらいでしたが中には大物も。

比較対象がないので分かり難いですが下の画像のウグイは43cmありました!

外道ですが記録級でしたのでめんだこマークを入れて撮影。

浮いてきたときに一瞬、「お、フッコ(40~60㎝クラスのスズキ)か♪」と夢を見させてくれましたが本当に夢で終わってしまいました。

あ、あと全然関係ない話ですが、わたしはスズキを「シーバス」と呼ぶのが何となく気恥ずかしく感じてしまいます。

昔はルアーで釣っていたこともありましたがその頃も呼ぶときは「スズキ」でした。

どうでもいい話ですみません・・・。

 

実験結果は・・・?

最終的に午後13時半ごろまで比較実験を続けました。

開始から約6時間、交互に投げ続けた結果は、

・無加工生オキアミ 39(うちウグイ1バラシ、フグ1匹の釣果)
・昆布締めオキアミ 40(うちウグイ6匹、フグ1匹の釣果)

中間結果の時点でもそうでしたが、カウント数だけでみればどちらも差はありません。

しかし釣果としては昆布締めに軍配が上がりました。

特に紀州釣りに変えてからは両者の差が顕著に現れました。

無加工はウキが完全に沈むアタリがほとんどなかったのに対し、昆布締めのほうは食いが良いのか気持ちよく入るアタリが多く出るのです。

という訳で、勝者:昆布締めオキアミ!

 

実験後も釣り続行

さて、無事に実験は終了しましたのでここからは昆布締めオンリーで釣りを続けます。

午後14時過ぎになると朝からずっといたウグイが消えてボラが寄ってきました。

ときおりウキが入るのですがハリスに触れているだけのようで釣れるのはウロコばかりです。

この日もイソヒヨが遊びに来てくれました。

咥えているのは無加工のほうのオキアミ。

イソヒヨの場合は昆布締め・無加工どちらもガツガツ食っていたので特に好みはないようです。

 

午後16時、もぞもぞとして一向に沈んでくれないアタリが来ました・・・。

前にもこんなことがあったな。

いつあわせようか迷いましたがウキトップがギリギリまで抑え込まれたところでガツンと一発。

掛かりました!

そこから一気に沖に走り出し、ウキが空中に浮くほど海面近くまで浮上してきたのでボラ確定だなと思っていたら・・・なんとチヌでした。

ジャスト40cm、綺麗な魚です。

その後も夕暮れまで頑張りましたが、

ボラで終了。

午後17時46分、納竿しました。

最終釣果:チヌ×1

 

 

あとがき

久しぶりの新エサでしたが比較実験で果たして差が出るのか?

もともと食いの良いオキアミなのでほとんど変わらないと予想してましたが分からないもんですね。

推測ですが、身が少し締まったことによってエサ持ちが良くなったのと昆布のうまみ(主にグルタミン酸?)がオキアミに移ったことが釣果の向上に繋がったのではないかと思います。

本命のチヌまで釣れたのも嬉しい誤算でした。

市販の優れた加工エサを使うのが一番手っ取り早いとは思いますが、試行錯誤して自作するのも面白いのでぜひ皆さんもいろいろ遊んでみてください。

目指せ〇9! 追い越せマルQ!

それではまた。

今日はお読みいただき本当にありがとうございました。

8 Comments

  1. 実験、お疲れ様です。
    昆布のお陰か、釣果もあってよかったですね!

    加工オキアミは私もやってますが、昆布締めは考えたことはなかったです。
    人間が食べても美味そう(笑)
    とにかく、食い込みが良いというのが魅力ですね!
    昆布茶には塩分も入っているので、身が適度に締まったのでしょうか?

    私もやってみようかな。。。

    1. 梅の父さんこんばんは。
      この日はちょうど魚の活性が高かったのか、エサ盗りやウグイなどがアタリを出してくれたので実験には最適の日でした。
      ヘタすると一日中オキアミが残りっぱなしというときもありますから・・・。
      たまたまでしょうが本命が釣れたのには自分でもビックリしました。

      昆布締めオキアミ、実は自分でも味見してみたのです(笑)
      無加工よりも風味が良いような気もしましたが正直よく分かりません。
      昆布茶の塩分で実が適度にしまったのも良かったのだと思います。
      ちなみに釣り仲間には味噌漬けにしている方もいます。
      みんないろいろやってるんですね。

  2. めんだこさん ごきげんよう。
    寒い中での紀州釣りの釣果、おめでとうございます。
    約2ヶ月間、遠投カゴ釣りにのめり込んでいましたが、海水温が11℃前半まで下がり、
    2月初旬に釣れたのを最後に居付き真鯛の食いが止んでしまいました。
    これを契機に懐に優しい紀州釣りにそろそろ復帰を考えています。
    (紀州釣りでの1年分の餌代を2ヶ月で使い込んだ感覚です)
    丁度、めんだこさんのピンク色のオキアミを目にして、砂糖漬け加工を始めました。
    今回、冷蔵庫の奥に眠っていた賞味期限2年前の酒粕を活かせないかと思案中です。
    ・漬ける前のオキアミは強めに水分を抜けば良いか? 
    ・酒粕はお酒で少し柔らかく伸ばしてからオキアミを漬ければ良いか?
    ・漬けておく期間はどれくらいが良いか?
    ・使うときに酒粕も付けたまま差し餌にするのが良いか?
    と作る前から変に悩んでいますが、実際に過去に試した人は居るのでしょうか。

    ところで神戸・須磨では、フカセ釣りで釣れている40cm程のチヌのお尻が赤く
    なっており、もうすぐ海水温が12℃を超えた位で乗っ込みが始まるようです。
    めんだこさんが釣られたチヌは未だ乗っ込みの兆候が見られないようですが、
    そちらでは例年、何℃位から乗っ込みの始まるのでしょうか。

    1. 評論家さんこんばんは。
      ありがとうございます!
      今年は例年よりも海水温が1~2℃高いようで、日によって違いますが14℃後半~16℃くらいです。
      いつもならこの時期は用宗港ではほとんど釣果が望めないので近隣の清水または焼津港に行くのですが今年は何故か用宗でも釣れているため他のポイントに行かずに済んでいます。
      まさか用宗港にノッコミがあるとは思わなかったと驚いていますよ。
      焼津港ですと2月~3月終わりくらいまでがノッコミ時期でしょうか。
      今のところ抱卵個体は半々といった感じです。

      オキアミを酒粕に漬けたのは見たことがありません。
      なのでどんな感じか、やってみるのは面白そうですね。
      酒粕を水や酒などで柔らかくして漬け込んでいくのは良さげです。
      わたしの釣り仲間は味噌やケチャップに漬け込んだオキアミで釣っていました。

  3. 今日はめんだこさん、相当ご無沙汰しております。
    コロナウイルス等でバタバタしており、なかなかコメントが書けませんでしたがいかがお過ごしでしょうか。
     
     チヌの祭り上げおめでとうございます!ジャスト40、綺麗なチヌですね、 昆布に含まれている旨味成分が魚を呼んだんでしょうか、当たりが増えるのは釣ってて楽しいですね。

    私はボート釣りでオキアミよりも少し大きいアルゼンチンエビ(甘エビ?)を使っているんですけど、餌に”エビシャキ”というピンクの液体を漬けています。結構エビが固くなって、エサ持ちが良くなるので重宝しています(既に試してたら失礼しました)。

    静岡のコロナは大丈夫でしょうか?いろんな不足品が全国で出てて心配です。
    アルコールでしたら、なぜか私の家にあるので不足してたら送ります!(本気で笑)

    1. そらさんこんばんは。
      わたしのほうこそご無沙汰しておりまして💦、ぼちぼち生きております。

      昆布締めオキアミは手軽にできて、しかもアタリが増えるので釣っていて楽しかったです。
      チヌは完全に予想外でしたが何でもいいから魚の反応があるのは嬉しいものですね。

      エビシャキ・・・名前は憶えていませんがピンク色の液体は釣具店に置いてありました。
      なるほど、漬けるけるだけで身が締まるのですね!
      甘エビもやわらかいエサですし手軽さでは昆布締めよりも簡単そうなのでいざというときのために一本買っておこうかなあ。
      為になる情報ありがとうございました!

      静岡でもマスクや消毒薬が不足気味です。
      特にマスクは深刻で、ドラッグストアの入荷日には平日でも開店前から人が大勢並んでいると聞きました。
      まさかこんなに世界的に広がるとは予想もしてませんでしたが早く収束してくれることを願っています

      お気遣いありがとうございます。
      アルコールは消毒用と、飲料用(笑)どちらも備蓄してあるので当面の間は大丈夫そうです。

  4. こんばんはめんだこさん。
    また昆布で良い釣果が出たら教えてください(^^)

    アルコール、確かに心配ないですね!(笑)
    私は焼酎、ウイスキーが全然ダメですがワインだけは飲めるので安いやつをちびちび
    飲んでいます。どうでもいい話ですが(笑)

    1. そらさんこんばんは。
      はい、昆布締めでオキアミ以外のエビも漬けてみようかと考えてまして、またご報告しますね。

      そらさんはワイン派ですか!
      わたしもウイスキーは苦手でして(焼酎はそこそこ)
      ワインも好きなのですがついつい飲み過ぎて悪酔いしてしまうので、もっぱら激安の発泡酒やストロング系のお酒ばかりです💦

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